<Header>
<Author: 王維>
<Title: 酌酒與裴迪>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 酒（さけ）を酌（く）んで裴迪（はいてき）に與（あた）ふ>
<BookPage: 74>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
酌酒與君君自寬，
人情翻覆似波瀾。
白首相知猶按劒，
朱門先達笑彈冠。
草色全經細雨濕，
花枝欲動春風寒。
世事浮雲何足問，
不如高臥且加餐。
<End Poem>
<Translation>
酒をついで君にすすめる。まあ一杯飲んで氣を大きくしたまえ。世間の人情はくるりくるりと、ひっくりかえり、まるで動く波のようだ。白髪頭になるまで長くつきあった人間でも、一朝なにかことがあると、劍に手をかけて用心するありさまだ。朱門の奥におさまって世にときめいている先輩連中も、昔なじみの友人が仕官の希望をいだいているのを見ると、嘲り笑うだけだ。
こらん、雑草がそぼふる春雨に濕おうて、すっかりみどりに色づいたね。でも、木木の枝についた花の莟を開こうとするには、まだ春風がちと塞いようだね。
まあ、世間のことは浮き雲のようにあてにならないものだ。いちいち問題にすることはないよ。それよりも、優游自適、安樂に寢そべって、物を食って十分營養をとりたまえ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
酒をついで君にすすめる。まあ一杯飲んで氣を大きくしたまえ。世間の人情はくるりくるりと、ひっくりかえり、まるで動く波のようだ。
白髪頭になるまで長くつきあった人間でも、一朝なにかことがあると、劍に手をかけて用心するありさまだ。
朱門の奥におさまって世にときめいている先輩連中も、昔なじみの友人が仕官の希望をいだいているのを見ると、嘲り笑うだけだ。
こらん、雑草がそぼふる春雨に濕おうて、すっかりみどりに色づいたね。
でも、木木の枝についた花の莟を開こうとするには、まだ春風がちと塞いようだね。
まあ、世間のことは浮き雲のようにあてにならないものだ。いちいち問題にすることはないよ。
それよりも、優游自適、安樂に寢そべって、物を食って十分營養をとりたまえ。
<End Formatted Translation>